遊び方研究室　林道探索プロジェクト

		地元周辺の林道探索の記録と写真

	●新規のＴｈｅｍａ-Ｐｒｏｊｅｃｔ　のページ　　　　　地元・群馬側からの「皇海山」へのアプローチ＝栗原川林道の問題こちら　（2024.07.07）　　　　課題-01　過去に歩いた、車で走った経験のある林道の調査　　　　　林道昔話…奥秩父の「中津川林道」は今どのような状態か　こちら　（2024.07.13）　　　　林道昔話…奥秩父の「クリスタルライン」は今どのような状態か　こちら（2024.07.14）　　　　　林道昔話…南ア前衛・櫛形山へのアプローチ＝丸山林道・池の茶屋林道　　　　　林道昔話…南アルプス・聖岳へのアプローチ＝遠山郷・赤石林道　　　　　林道昔話…南アルプス・塩見岳へのアプローチ＝三峰川林道と鳥倉林道　　　　課題-02　群馬県と周辺の興味ある林道の調査　　　　まずは　浅間山外輪山の「黒斑山・登山口＝車坂峠」へのアプローチの林道　（↓　林道探索の調査と実行　更新　２０２４.０７.０７）

	【群馬県・妻恋村　鳥居峠・車坂線】　■ 妻恋村側から車坂峠へ抜けるダート林道、嬬恋パノラマラインも素晴らしい	実行・調査日（2024.06.05）

ダートだけど走りやすい林道快適・景色よしの嬬恋パノラマライン	■２０２４年６月５日…浅間山外輪山の「黒斑山・登山口＝車坂峠」へ、群馬県側からたどる一般道・林道のアプローチを、登山計画として探索してみました。長野県側の小諸からのチェリーパークラインはＪＲバスも定期便が通るほどに整備されていますが、嬬恋村側からは、鹿沢温泉を通り地蔵峠に至る、９４号道路が整備されていますが、車坂峠へはかなり遠回りになります。この鳥居峠・車坂線は、下の地図の青線部分の約１３ｋｍ、ゆっくりで約３０分くらい、ダートですが一般車でも下をこすらずに走れます。このときは帰りに、嬬恋パノラマラインを走り、１４５号線に出たのですが、とても素敵な景色の道路でまた走りたくなりました。 ■林道のアプローチの道路地図

	【埼玉県・中津川林道＝秩父市道大滝幹線17号線】　■ 埼玉・大滝村から三国峠へ抜けるダート林道…金峯山荘から三国峠へ	再調査日（2024.07.14）

小川山・山頂小川山からみた金峰山金峰山荘付近の白樺の美林中津川地区の入り口林道は荒れているが渓谷は美しい長野川上村の三国峠の埼玉側	■金峰山荘から「小川山」（奥秩父登山の記録から） ●２００９年６月２日…長野県の川上村（廻り目平・毛木平）側からの奥秩父は、何度か来ているので迷いはない。高速道（関越道など）の早割・通勤割を活用して半額で、６時過ぎに佐久ＩＣまで来る。ここから国道１４１号を清里方面を目指して走る。約１時間で川上村への分岐、そこから３０分で廻り目平の金峰山荘に着いた。途中レタス畑の広がる処からの八ケ岳連峰の遠望と、目前に迫る小川山の前衛の岩峰群が、すっきりしない空のもと、とても素晴らしかった。ルート・タイムは…金峰山荘（1570ｍ）＝7.50―（1.10）―分岐・1850ｍ＝9.00―（1.00）―尾根筋＝10.00～1010―（1.10）―金峰山小屋＝11.20～11.30―（0.30）―金峰山（2595ｍ）＝12.00～12.45―（1.00）―尾根筋＝13.40―（0.35）―分岐　　　（砂防堤）＝14.20―（0.50）―金峰山荘＝15.10 ●２００９年６月３日…昨夜は金峰山荘泊まりで２１時頃寝入って、今朝は３時に目覚める。熟睡に近い。それから寝床でぐずぐずして４時に起きる。４時半に山荘を出発。ルート・タイムは…金峰山荘＝4.30―（1.10）―分岐＝5.40―（1.20）―八丁平＝7.00―（0.40）―展望岩＝7.40～7.50―（1.40）―小川山（2418ｍ）＝9.30～10.10―（0.30）―南側展望地＝10.40―（0.40）―石楠花密集地＝11.20―（0.40）―弘法岩・分岐＝12.00―（1.00）―金峰山荘＝13.00～13.30 ●山荘のトイレで用を足し、体を拭いて駐車場に行く。小雨がぱらつき始めた。着替えを済ませ１３時３０分に出発した。山荘の周辺の白樺林がなかなか綺麗だ。敷地内の駐車場・キャンプ場周辺もそうだが、ゲートを出て大弛峠への林道の分岐までの間も白樺の林が続く。こちらは赤松との混林なので、写真を撮るのに苦労する。今回は緑の枝葉と白い幹が綺麗に撮れた。帰りルートは、山荘から小川山へ早朝に出発することで、駐車場への戻りが予定より１時間以上早くなった。行きと同じ佐久へのルートを変更して、廻り目平から三国峠・中津川林道（写真）を経て、大滝から花園ＩＣへ出る。前日に中津川林道が６月１日から開通していると確認済みだったし、途中の梓山で地元の人にも確認した。ダートの林道を慎重に走り、花園の道の駅で買い物をしてＩＣに１７時少し前に乗った。自宅へは１８時前に着いた。　………………………………………………………………………………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■中津川林道＝秩父市道大滝幹線17号線 ●中津川林道は埼玉県側は全面通行止め…最新の情報（2024.07.13…秩父市のＨＰ）では、大滝幹線１７号の「玉冠キャンプ場」先から終点（三国峠・県境）まで通行止め規制されている。秩父農林振興センターが管理する全３０路線について、令和元年度台風１９号による被災がありました。ついては、各路線に通行制限を設けています。…秩父市として復旧工事の予算化の意思はあるが、地元業者が難所で工事効率が悪く「入札に応募」してこないとのことだ。このままだと廃止路線になるかもしれないらしい。 ■林道のアプローチの道路地図 ●中津川地区からの入口…Ｒ４１０号線から県２１０号線へと進み、途中の二股を直進して「森林科学館」方面に進みます。その後は道なりに進めばダート入口にたどり着きます ●梓山地区からの入口…Ｒ６８号線を秋山、梓山方面に進みます。梓山の集落を抜けた先で道が二手に分かれているので、それを左方向に進むとほどなくしてこのコンクリ橋が現れます。途中には細かな分岐があります。

	【山梨県・クリスタルライン】　■ 牧丘から清里まで奥秩父の懐を走る…背景は金峰山から甲武信ヶ岳の山並み	再調査日（2024.07.13）

国師ヶ岳手前の北奥千丈ヶ岳両門の頭から甲武信ヶ岳・木賊山千曲川源流への下降点クリスタルラインから瑞牆山・金峰山クリスタルラインの位置図	■国師ケ岳から「甲武信ケ岳」（奥秩父登山の記録から） ●２００６年１０月１３日…２度目の「国師ケ岳」は同年１０月１２日、廻り目目平から林道を大弛峠まで歩き、小屋泊まりして翌１３日、「国師ケ岳」から「甲武信ケ岳」へ縦走し、毛木平へ下った。さらに翌日、クリスタルラインを走った。今回のこのコースの縦走を成功させるには、登り口（廻り目平）と下り口（毛木平）の間を、私がどのように移動するかにかかっている。歩きだと４～５時間、時間不足になる。そこで毛木平・駐車場に車を留め、載せてきた自転車で挑戦した。 ●毛木平からすぐは砂利道で苦しんだが、後は快適な下りで「梓山・秋山」を通過、分岐から「川端下（かわはげ）」へは、今度は逆に登りに入る。自転車を押し歩いたり、乗ったりで約１時間３０分で廻り目平（川上牧丘林道の起点）に到着。ガイドによれば、廻り目平の林道分岐から森林管理小屋まで約一時間、そこから峠まで約二時間とある。自転車を置いて、飯を食べて一三時少し過ぎの出発で、一六時には大弛峠・小屋への到着…のはずだったが、多少の休みを入れたとはいえ、大弛峠着が１７時過ぎと１時間ものオーバーとなった。たかが林道歩きなのに…。この悪路で名高い林道コースを「徒歩」で登った。前回、大弛小屋の小林さん（管理人）も、注意してゆっくりの運転すれば乗用車でも大丈夫でしょう…といっていた通りだった。中高年の夫婦が普通車で私を追い越していった（乗って行きませんかの掛け声を期待したが）。バイクも数台追い越していった。独り「とぼとぼ」と時間を気にしながら歩いているうちに、なんとなく切ない気持ちになってきた。●追記…この後、管理人不在の大弛小屋に泊まり、翌日…大弛小屋＝5.30―（1.00）―北奥千丈岳＝6.30―（0.10）―国師ヶ岳＝ 6.40―（1.30）―国師のタル＝8.20～8.30―（1.00）―東梓＝9.30―（1.10）― 両門の頭＝10.20～10.30―（0.50）―富士見＝11.20―（0.50）―水師＝12.10― （0.20）―源流分岐＝12.30―（0.15）―ナメ滝＝14.00―（1.50）―毛木平＝15.50…のルート・タイムで歩いている。 ●毛木平・駐車場での車中泊…今回は、「車中泊」することとした。２日目の午後４時ごろ到着、雨の中、車の中で着替えし、おやつ代わりのカップ麺の用意をしつつ、荷物整理・寝床の用意など行った。例のビール＋ウィスキーを作り「貝の缶詰」を肴に、長駆の縦走を成し遂げた自分に乾杯した。今回の挑戦テーマの第①は「自転車での移動…毛木平（自動車置き場…写真・右）から廻り目平まで」、第②は「自動車・車中泊…毛木平で」だった。装備はスリーシーズン用寝袋と予備の毛布、枕兼用の座布団、ラジオ、折りたたみテーブル・チェアなど、ガスボンベやその他の炊事セット。快適だ。車中の寝るスペースも私の身長なら充分足りる。換気が心配なのでマド上部を５センチ位開けて寝た。遅い時間の下山で活用できそうだ。 ●翌日、廻り目平・分岐に置いた自転車を車で回収する。自転車で苦労した毛木平から廻り目平までの道も自動車ならあっという間だ。分岐から金峰山荘へは、白樺の美しい道が続いていた。山荘やキャンプ場はゲート入場（いかにも公営的？）で気分を害すが、山荘は高原ロッジ風（写真・左）で見栄えはいい。ここから金峰山、小川山、岩場巡りなどのベースになりそうだ。いずれ訪れたい。時間も早いので、ここから信州峠を経て、念願の「クリスタルライン」の車での走破に挑戦した。　……………………………………………………………………………… ■クリスタルライン＜県のＨＰから抜粋＞ ●山梨県の北西部を、東は山梨市牧丘町窪平（R140）から西は北杜市高根町清里（R141）まで、標高1,000m以上の森林地帯を抜ける北部山岳ルートです。総延長は68.1kmで、県道・林道・農道・市道等20路線からなっています。クリスタルラインの名前は、山紫水明な北部山岳地域一帯は、昔から水晶の産地として有名であり、秩父多摩甲斐国立公園の風光明媚なイメージを合わせて愛称・名前に織り込みました。 ●クリスタルラインの80％は林道です。林道とは、森林の保全管理や林業経営に欠くことのできないものであり、山村の生活関連道路としても大きな役割を果たしています。また林道は一般道路にくらべカーブや勾配がきつく、幅員も十分とはいえません。譲り合いの気持ちで安全運転を心がけましょう。森の緑と眩い光、澄んだ空気と輝き踊る水、豊かな自然が彩りなす四季折々のドラマが絵はがきのように描き出されます。雄大な秩父連山のパノラマ、渓谷美を競う清流、フィトンチッドあふれる空間『大自然に抱かれたい』そんな森林レクリエーションが満喫できます。 ■クリスタルラインの林道地図

	【群馬県・沼田市　栗原川林道】　■ 日本百名山「皇海山」への群馬側登山口のアプローチ	実行・調査日（2024.07.04 -07）

ダート追貝側の栗原川林道ゲート根利側の林道ゲート	■２０２４年７月４日…地元沼田市の皇海山への登山口になっていた栗原川林道が、台風による崩壊で通行止めになって久しい。しかも、現在は、沼田市の公式ホームページの観光情報で「百名山・皇海山登山」、道路情報で「栗原川林道」についての情報はない。登山者の立場からの林道再開への糸口を探ってみた。 ●関係自治体として…沼田市としては、観光的にも、営林・林業的にも整備のために税金を投入するメリットがないと判断しているようだ。観光協会・老神地区の旅館組合など、百名山登山者の来訪が商売上メリットとなる団体の請願は為されていないのか。さらに地元の山岳会である「沼田山岳会」のこの件に対する意向・動向はどうなのだろう。山岳会のＨＰを見る限りこの件に対する情報はない。掲載記事が数年前までであり、あまり活発に活動していない様子だ。私（大野）の、こちらへ移住する前の経験で、老神温泉の日帰り温泉に立ち寄ったとき、マイクロバス利用の皇海山登山者に出会ったことがある。つまり栗原川林道が通行可能な時期には、こうしたツアーの利用者も多かった＜０７．０４＞。 ●上記の地元動向に対する私のイチャモン？？？を書いた、その後の調べで、沼田市の市議会でのこの件に対しての、議員の質問と市長の回答の記事録が残っている。下のＵＲＬで開いた画面の「言葉で探す」をクリックし、「栗原川林道」と記入し検索実行すると、２０２２年９月の定例会議の関連する議事録が出てくる。　検索結果：沼田市議会会議録 (dbsr.jp)　ここでの市議会議員と沼田市長との応答の記事録を見ると、私の、地元関係団体への「活発に動いていない」との意見（イチヤモン＝言いがかり）は間違っていた。栗原川林道の復活・再整備に対し、観光協会・山岳会を始め、商業団体などから大がかりな意見・意向調査し、請願を行ってきたことが記載されている。しかしその後の動きはなく、沼田市も、県も具体的な進展はない。諦めた感じになっている。＜０７．０７＞ ●もうひとつ、群馬県の「県境稜線トレイル」の主催団体を調べる…こちらから再開運動をたきつける。と考えをはせて調べてみたら、県知事を代表とする「ぐんま県境稜線トレイル活用促進協議会」が活動母体だ。日本山岳会の沼田支部をはじめとする、山岳団体や山関係の協賛企業、ヤマップやヤマレコも参加している。この組織が「栗原川林道・皇海山」の再開発に動けばなんとかなるか…。　ぐんま県境稜線トレイル (gunma-trail.jp) ただ、県境稜線トレイルは、長野県境、新潟県境、谷川岳の「馬蹄形縦走」で終わっており、栃木県との県境の山々は含まれていない。新潟県との県境に続く、越後三山や平ヶ岳、福島県境の尾瀬の山、栃木県境の日光白根山、錫ヶ岳、そして問題の皇海山、袈裟丸山など、群馬県東側の山域に延長・拡大していく計画はあるのだろうか。誰か～問い合わせてみて。＜０７．０７＞ ●栃木県側の皇海山クラッシックルートも、最近の調べで中継点の「庚申山荘」が利用できない。しかも一時的でなく、来年のシーズンも再開が困難の見通しだとか。国立公園内なのでテント泊も出来ないらしい。沼田側からの登山が注目されるのに。＜０７．０７＞ ●追貝側（Ｒ１２０）から栗原林道を利用した皇海山への登山　２０２３．０６．０５　ヤマレコ　皇海山(バリエーション・不動沢ルート) [登山・山行記録]-ヤマレコ (yamareco.com)　がある。栗原川林道・追貝側からのオーソドックスなルート。記述や写真を見る限り、登山者として歩くのに困難な状況はない模様だ。通行止めゲートから登山口までの林道歩きは約１５ｋｍ、３Ｈとしている。昭和村から皇海山に登るのにはこの情報が参考になる。ただ、林道歩き往復６時間をどう考えるか。栃木県側のクラッシックルート登山口への車の移動時間､登山そのものの時間~それぞれの対比。やはりこちらかな｡ ●群馬県側のルートとして、袈裟丸山からの藪漕ぎ尾根ルート記録　２０１９．０５．１２　ヤマレコ　皇海山に逢いに、袈裟丸山から庚申山へまわる - [登山・山行記録]-ヤマレコ (yamareco.com)　がある。皇海山には登っていないが、袈裟丸山から鋸山までの藪漕ぎルートの状況がわかる。 ●根利側（Ｒ６２）から栗原川林道の皇海山への登山の記録としては　２０２１．０５．１４　ヤマップ　皇海山旧群馬ルート2021 皇海橋,不動沢コース /YAMAP / ヤマップがある。栗原川林道・根利側の大規模崩壊地帯をザイルを使用してクリアする記述・写真には迫力があり、また状況を知る参考になる。＜０７．０５＞ ■林道のアプローチの道路地図　 ●調査の後の独り言…片品村「花咲の湯」の二階のレストランや、露天風呂からみる皇海山は素晴らしい。元気なうちに登りたいと思っているうちに、台風被害で栗原川林道が崩壊し、群馬側からの登山が出来なくなった。百名山を目指しているわけでもなく、この調査結果から諦めの気持ちが強まった。他に行きたい山は県内にもたくさんあるしね。